2011年~
・会社方針・経営計画の策定支援、社内外の広報、法務、コンプライアンス業務
(各種契約内容の確認/社内仕組み構築/従業員向け研修企画)
※途中、主任へ昇格
2018年~
・インドネシア現地法人への新規事業支援
2019年~
※途中、係長へ昇格
2023年~
・指定管理案件の営業・提案、受注後の拠点立上げ
※指定管理(者制度)とは… 行政が所有している公共施設の運営管理を民間企業に委任する制度のこと
私が就職活動で希望していたのは、モノ(商品)の価値で評価される業種よりも、人やサービスの価値を評価してもらえる、お客様の役に立てる業種でした。数ある企業のなかでなぜトヨタエンタプライズを選んだかというと、ひとことで言えばご縁でしょうか。人事の方と話をしていて居心地のよさを感じ、社風が自身とマッチしていたのが、入社を決めた理由の一つです。
入社当初はトヨタエンタプライズが扱っている仕事内容や業務はおおよそ知っていましたが、改めてその多様性と、幹部候補である新卒総合職の期待値の高さを感じました。ただ、てっきり営業職に配属されると思いきや、実際には管理部門に配属されたので「なんでやねん」と…(笑)。もともと、お客様ごとに異なるニーズに対し、どうしたらご満足いただけるかを提案する…という仕事のスタイルに憧れていたので、一時はギャップに感じたことも正直ありました。でも、時間が経つにつれ、実はその「提案する」ということは、営業に限らず管理部門でも同じことだと気が付いて。管理部門の場合は自社の従業員がお客様であり、従業員からの相談に対しての助言や、会社全体の方針や経営計画を発信(提案)する。つまりは、仕事のベース=根幹は共通している。そのことを心にとめて仕事をしてみると、その効果も少しずつ見えてきて、気持ちが自然と前向きになっていきました。
現在は営業推進部に所属しており、主な仕事は、指定管理案件の提案営業、立ち上げです。コンペに参加する案件の選定から現地調査、提案書作成、プレゼン等を実施し、受注後は施設の運営開始に向けて立ち上げを行います。スタッフの採用や、事業計画書の策定、協力会社との折衝、現場オペレーションの構築など社内外の多くの関係者を巻き込みながら進めます。また、それらの標準化(スタッフ全員が同じ品質を保てるようにすること)も大切な業務の一つです。
営業推進部の前は、グローバル事業部に所属しており、私は駐在員としてインドネシアの現地法人に3年間出向していました。出向期間の延長も念頭にありましたが、海外赴任中に子どもが産まれたこともあり、家族と相談した上で自ら帰国を希望しました。
そして、日本に戻ってきてから携わったのが、新規の大型指定管理案件でした。図書館や子育て支援センター、飲食店等が入居する商業エリアなど、公共と民間の多彩な機能が求められる大きなプロジェクト。当社が多く運営するオフィスビルや研修・宿泊施設とは異なり、駅ビルの管理・運営はほぼ初めて。しかも、指定管理案件のコンペは、現在管理を請け負っている企業が圧倒的に有利だと言われており、新規受注は難しいのが現状です。コンペは準備から提案まで2ヶ月程度で行われるため、コンセプト決めから膨大な量の提案書とプレゼン用スライドの制作に苦労しましたが、プロジェクトメンバーと力を合わせて、クライアントのご要望にお応えできる提案内容を考えた結果、受注することができました。当社にお任せいただけることになった一番の勝因は、事前のリサーチと協業する会社の選定だと思っています。クライアントへのヒアリング結果を踏まえ、より付加価値のあるご提案をするために、地元のケーブルテレビ会社との協業を決めました。当社にないノウハウを有し、地域密着型の企業であることにクライアントが魅力を感じるはずと考えたからです。施設の課題やクライアントのご要望を汲み取り、提案内容に盛り込むことができたからこそ、成果につながったと感じています。
駐在員として赴任していたインドネシアでは、営業はもちろん、会社の方針・経営計画の策定、スタッフの管理・育成など、人事や経理、総務に関することまで幅広く業務を担当し、その一つひとつに、入社当初に所属していた経営企画室で培った経験を活かすことができました。当社は、新卒総合職への期待値が大きいなかで若手が果敢に挑戦できる環境がありますし、経営層に説明・相談する機会を上司が幾度となく与えてくれました。そうした場数を踏むことによって、自分の視座を高め、視野を広げるきっかけとなりました。このような経験があったからこそ、海外でも裁量をもって仕事を進めることができたのだと思います。海外勤務を志望したのは、自分の将来像を見据えたときに、今の自分に足りない経験ができる環境であり、非常に多くの学びと成長があるのでは…と考えたから。トヨタエンタプライズは自ら手を挙げた社員の想いを応援し、チャレンジを後押しする風土があるなと、自分自身のキャリアを振り返ってみて思います。
現在は指定管理案件の営業として、人材はもちろん、サービスや予算、戦略などあらゆる要素を網羅し提案につなげています。施設を取り巻く環境、クライアントである自治体の方針を踏まえつつ、「この施設の目指す姿」を考えたり、単年・中長期の損益計画を緻密に立てる際も、これまでの部所で学んできた知識や考え方がベースとなっています。広範囲の業務を一人でこなしていたインドネシア駐在での経験もまた、指定管理のあらゆる業務に通ずることが多く、これまで培ってきたスキルがいろいろな場面で活きていると感じています。
大きなプロジェクトの場合、社内外問わず多くの人と関わります。当社はじめ各企業の特色や考え方はそれぞれなので、プロジェクトを円滑に進めるためには密な連携が不可欠。今回の大型案件における協業先も同様です。企画書はプレゼンの結果に大きく影響します。同じゴールを本気で目指すためには、協業相手であっても、妥協せずに要望を伝えることも大切です。何度も協議と修正を重ねた結果、最終的には双方納得のいく企画書が完成しました。
今回の案件受注は、周りのメンバーと共に取り組んだ賜物です。現在の部所は半分以上が20代の若手社員。良い仕事をするうえでは、年齢や立場に関わらず、お互いが意見を率直にぶつけ合える関係性が大切だと思います。業務上のコミュニケーションはもちろん、業務外の話もオープンにするなどしてフラットな関係構築を心がけています。ときには職場メンバーで馬鹿笑いをすることもあり、周囲に迷惑をかけていないか少々心配ですが(苦笑)。苦労が大きい分、受注した時や施設の運営を開始できた際には言葉では表現できないほどの達成感があります。
今回の大型指定管理案件では、年間数億規模の大型契約となり、それが5年続きます。内容はもちろん、数字の面でも大きなプロジェクトを任せてもらっていることは、自身のモチベーションにつながっていますし、何物にも代えがたいやりがいです。
現在の部所で取り組みたいことは、主に2つあります。1つ目は、案件の選定から提案書の作成、プレゼン完了まで、一から携わりつくりあげること。先ほどの大型指定管理案件は、最初の仕掛かりや事前リサーチの段階では私はまだグローバル事業部に所属していましたから。
2つ目は、当社が持つノウハウを活かし、指定管理という形にとらわれず事業・案件を拡大すること。現在の役割は提案営業ですが、営業本部内の数多くの職場・事業の横串・統括機能もありますし、他部所との連携も可能です。そして自分自身で言えば、日本での提案営業の経験をしっかりと積みたいです。そして、指定管理や海外事業のように、トヨタエンタプライズを構成するような事業・取り組みができたら…。まだまだ実力が追い付いていませんが、そんな風に考えています。
その一方で、全く新しいステージでチャレンジしたい気持ちもあります。受注後の職場オペレーション内容を頭で理解しようとするだけではなく、やはり手触り感、実務経験から来る納得感のようなものを求めて、できれば早いうちに、運営職場での経験も積んでみたいです。
今やトヨタエンタプライズの大きな柱の一つとも言える指定管理事業ですが、10年後も今と同じ状況であるという保証はありません。今だけではなく、将来にわたって通用する競争力・挑戦が必要だと思います。既存のサービスの営業拡大やカイゼンからもう一歩踏み込んだ、新たなビジネス・取り組みを切り拓いていくことこそ、トヨタエンタプライズの総合職に求められているのでは、と感じています。
プロジェクトはチームで進めていきますので、常に相談しやすい雰囲気づくりを意識しています。
年に一度は家族と旅行をしています。
また、海外駐在時代に親しくなった他社の方々とのゴルフや食事会なども楽しみの一つです。
※掲載内容は取材当時のものとなります
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